大山で国の天然記念物“コウノトリ”のヒナ3羽誕生 鳥取県西部で初確認 約1カ月後の巣立ちへ見守り

鳥取県大山町で、国の天然記念物“コウノトリ”のヒナ3羽が誕生しているのが、県西部では初めて確認され、個体を認識するための足環が取り付けられました。

大山町内で誕生したコウノトリのヒナ。生後41日目です。高さ約8メートルの電柱に作られた巣で、3羽がふ化しました。鳥取県西部で繁殖が確認されたのはこれが初めてです。
兵庫県豊岡市にある「コウノトリの郷公園」の職員が立ち会い、高所作業車を使って、巣の中から3羽のヒナを箱に移して地上に下ろし、1羽ずつに個体を認識するための足環が取り付けられました。そして体重や大きさを測定、性別の鑑定や病気に感染していないか健康診断もあわせて行われました。

兵庫県立コウノトリの郷公園・布野隆之主任研究員:
(えさになる)ドジョウやカエルといった水辺に住む生き物がたくさんいるところが繁殖に繋がったと考えられます。順調に鳥取県内でコウノトリの個体郡が形成されていると実感しました。

調査の結果、3羽のヒナの生育は順調で、約1カ月後には巣立つ見込みだということです。大山町は、巣から離れてヒナの成長を静かに見守ってほしいと呼びかけています。

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