6月のひと月分を超える雨も 引き続き土砂災害に警戒を 鹿児島県

鹿児島県内では28日も雨が降り続いています。
鹿児島県指宿市では、20日の降り始めからの総雨量が6月一月分を超えていて、各地で土砂崩れが起こっています。

先週から連日のように大雨となっている指宿市です。

28日も強弱を繰り返しながら雨は降り続き、JR指宿駅前では車が水しぶきを上げながら走っていました。

指宿市では7月20日からの降り始めからの雨量がすでに6月一月分を超えました。

大城哲也記者
「先週の大雨で土砂崩れが起きた指宿市の現場です。今もなお、大きな土のうが積まれ、片側交互通行の措置がとられています」

指宿市内の至る所で土砂崩れが発生し、これまでに市が把握しているだけで90カ所近くあるといいます。

土砂が道路に流れ込まないよう応急作業が行われている現場もありました。

応急作業に当たる人
「夜間に出る時もあり、なかなか難しいところ。作業をする人も安全第一でしないといけない」

梅雨前線の影響で大気の状態が非常に不安定な、薩摩・大隅、種子島・屋久島地方。

今後も発達した雨雲が断続的に流れ込む見込みで、29日明け方にかけて局地的に激しい雨が降り、土砂災害の危険度が高い領域が広がる見込みです。

20日の降り始めからの雨量は指宿市以外でも、錦江町田代で760.5ミリ、鹿児島市喜入で742.0ミリなど、県内の観測地点10箇所以上で、すでに6月一月分を超えています。

現在、県内では指宿市、錦江町、南大隅町などご覧の自治体に土砂災害警戒情報が出されています。

家の周りの山や崖から水が噴き出していたり、近くの川から土の生臭いにおいがするなど、普段と違う様子があった場合は、安全な場所に身を寄せるようにしてください。

連日の大雨で大きな影響を受けているのがJRです。

こちらは24日以降、県内の在来線で始発から運転を見合わせた路線です。

毎日いずれかの路線で運転できない区間が存在します。

朝の通勤通学や観光客など止まると影響が大きいJR。

利用客はー

通学利用者
「JRで行く通学の時にどうしようかと毎回考えてしまう」

通勤利用者
「この数日、結構(見合わせが)続いていて帰りも乗れないことが多く」
「歩いて帰ったりして大変だった。歩いて1時間くらいかかるので」

大雨の影響でJR九州では、すでに鹿児島本線の鹿児島~川内間、日豊本線の鹿児島中央~西都城間、肥薩線の吉松~隼人間、指宿枕崎線の全線、吉都線の全線で、29日の始発から運転見合わせを決めています。

ほかの路線でも運休や遅れが発生する場合があります。
最新の情報をご確認ください。

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