名護市でダンプカーにひかれ男性警備員が死亡 辺野古埋め立て工事の抗議活動をしていた女性も足を骨折

28日、名護市の安和桟橋近くの国道でダンプカーに2人がひかれました。この事故で47歳の男性警備員が死亡し、70代の女性が足を骨折するけがをしました。

事故が起きたのは、辺野古の埋め立て用の土砂の積み込みが行われている名護市の安和桟橋の出口付近です。

28日午前10時15分ごろ、国道に出ようとしたダンプカーに男女2人がひかれ、現場の警備にあたっていた宇佐美芳和(47)さんが頭を強く打ち死亡しました。

また、70代の女性が足を骨折する重傷です。

現場では、辺野古の埋め立て工事に反対する市民が抗議活動を行っていて、警察は道路に出てきた女性を制止しようとした宇佐美さんが、事故に巻き込まれたとみて捜査を進めています。

玉城知事:
「お亡くなりになられた警備員のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に心から哀悼の意をお伝えしたいと思います」

玉城知事は今回の事故を受け、沖縄防衛局に事故原因が究明されるまでの間、土砂の搬出作業を中止するよう求めるとともに、抗議活動の市民には法令の遵守を求めていきたいと話しました。

オール沖縄会議糸数慶子共同代表:
「県民投票でもNOと県民は答えを出しているんですけれでも、軟弱地盤の問題だとか色んな問題があるにもかかわらず、それを強行してやる工事のプロセスのなかで、こうやって人が命を失っていくのはとても残念だし本当に悔しい限りです」

辺野古の埋め立て工事を巡り、死者が出る事故は今回が初めてとみられます。

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