韓国代表の監督オファーに「NO!」と正式に伝えたキム・ドフン。外国人の“代案”と見られる現状に懐疑的と現地見解

9月にスタートする北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組分けは決まったが、韓国代表の監督はいまだ決まっていない。

2次予選の2試合が組まれた6月シリーズでは、臨時で指揮を執ったキム・ドフン監督の正式就任も取り沙汰されたが、本人は韓国放送公社『KBS』との電話インタビューで、「明確に大韓サッカー協会に断りの意思を伝えました」と明かしている。

「6月のAマッチ2連戦が終わった後、協会側からオファーが来たのですが、断りの意思を正確に伝えました。臨時監督期間にエネルギーを使いすぎたため、年末まではできるだけ休息を取る予定です」

キム・ドフン監督は、代表チームを率いた経験は貴重な思い出とする一方で、自身は代表チームよりクラブを取るというスタンスだ。

「実はクリンスマン監督の就任時にもヘッドコーチの候補に挙がっていましたが、辞退しました。今回は代表チームの状況が本当に大変だったので引き受けましたが、私はクラブの監督の方が好きなんです」

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またKBSの見解では、キム・ドフン監督は国内の有能な指導者が、外国人監督の“代案”としてのみ取り上げられる現状に懐疑的で、残念に思っているという。

強化委員会は去る2月のクリンスマン監督の更迭以来、4か月以上、指揮官探しをするなかで、ここに来て候補者を絞り込み、再び国内の監督を含めて議論を重ねてきた。12人の候補にホン・ミョンボ、キム・ドフンの名前が挙がったが、両監督とも以前から何度も断りの意向を表明していたようだ。

デッドラインに設定した7月初旬も迫るなかで、チョン・ヘソン委員長は最近、一部の外国人候補者とビデオ面接を行なったと伝えられている。

最終予選までには正式に監督を迎え入れられるのか。KBSは「キム・ドフン監督が拒否の意思を明らかにしたなかで、強化委員会が再び外国人に方向転換して結論を出すのか、どのような決断を下すにしても、納得できる理由が先立つべきだという声が高い」と報じている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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