著名投資家バフェット氏、慈善団体に53億ドル相当寄付

Jonathan Stempel

[28日 ロイター] - 米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(93)は28日、自身が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの株式53億ドル相当をゲイツ財団とバフェット氏の親族が運営する4つの慈善団体に寄付すると発表した。

2006年に寄付を始めて以来、年間の寄付額としては過去最高となる。寄付総額は約570億ドルとなる。

28日発表の寄付にはバークシャーB株約1300万株が含まれる。このうち、ゲイツ財団には993万株、死別した最初の妻の名前を冠する財団に99万3035株、子どもたちが運営する3つの慈善団体にいずれも69万5122株をそれぞれ寄付する。

バフェット氏は、ゲイツ財団にこれまで430億ドル超のバークシャー株を寄付している。

バフェット氏は、1965年から率いてきたネブラスカ州オマハを拠点とするバークシャーで築いた資産の99%超を寄付する意向で、子どもたちを遺言執行者としている。

フォーブス誌によると、今回の寄付前のバフェット氏の個人資産は1343億ドルで、世界の長者番付で8位となっている。

バフェット氏は声明で、寄付を始めた時点の資産は約440億ドルだったが、複利の恩恵やバークシャーの「シンプルで健全な資本配分」のほか、「アメリカの追い風」が資産拡大につながったと述べた。

バークシャーは鉄道大手BNSFや自動車保険ガイコなど傘下に多くの事業会社を持ち、アップル株などを保有している。

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