氷室まんじゅう最盛期 金沢の百貨店「食べ比べを」

赤、緑、白のまんじゅうを販売するコーナー=金沢市の香林坊大和

 7月1日の「氷室の日」を前に、金沢市内の百貨店で、風物詩「氷室まんじゅう」の販売が最盛期を迎えている。各店は特設コーナーで複数社の商品を提供しており、食べ比べを提案している。29日から1日にかけてが来店のピークになる見込み。

 氷室まんじゅうは、加賀藩が将軍に雪氷を献上した旧暦6月1日に無病息災を願って食べたのが起源とされる。

 香林坊大和は28日、地下1階の食品売り場に特設コーナーを用意した。取り寄せの商品を含めて、和菓子を展開する12社のまんじゅうを販売。29日には初めて氷室まんじゅうを提供する中田屋(金沢市)の商品を追加する。

 金沢エムザは1階の「黒門小路」と地下食品売り場の2カ所にコーナーを設けた。29日からは11社のまんじゅうを提供し、各社自慢の味わいをアピールする。他の売り場では氷室に関連した日本酒やバウムクーヘン、ちくわも販売する。

特設コーナーでまんじゅうを購入する来店客=金沢市の金沢エムザ

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