パリ五輪レスリング男女日本代表選手一覧 メダル期待の精鋭揃う

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五輪2連覇に期待かかる須崎優衣

パリ五輪のレスリング競技は8月5日から11日まで行われる。前回の東京五輪でも男女合わせて5人が金メダルに輝くなど計37個の金メダルを獲得しており、「日本のお家芸」とも呼ばれる。

パリ五輪で期待される日本代表選手を紹介しよう。女子フリースタイルの代表選手は以下の通り。

50キロ級は前回東京五輪で金メダルに輝いた須崎優衣。パリ五輪で2連覇が期待されている最大の注目選手だ。

高校3年生だった2017年世界選手権48キロ級で初優勝した須崎は、2018年、2022年、2023年も世界選手権50キロ級を制覇。外国人選手に負けなしの94連勝と無敵の強さを誇っている。

藤波朱理は公式戦133連勝中、櫻井つぐみ、元木咲良らも期待

53キロ級の藤波朱理も金メダル候補。2021年と2023年の世界選手権で優勝しており、2023年6月の全日本選抜選手権では東京五輪金メダリストの志土地真優(旧姓向田)に勝つなど圧倒的な強さで優勝した20歳だ。中学2年生から公式戦133連勝と驚異的な記録を継続している。

57キロ級は櫻井つぐみ。2021年の世界選手権55キロ級、2022、23年の世界選手権57キロ級で優勝し、2023年6月の全日本選抜選手権では五輪2連覇していた金城梨紗子(旧姓川井)を下して優勝しており、パリでの期待も高い。

62キロ級は元木咲良。2022年12月の全日本選手権で東京五輪金メダリストの川井友香子や2022年世界選手権優勝の尾崎野乃香らを破って優勝し、2023年世界選手権で銀メダルを獲得している。

68キロ級は尾崎野乃香。2022年の世界選手権62キロ級で優勝し、68キロ級に階級を上げて代表の座を勝ち取った。2023年世界選手権65キロ級でも優勝している。

76キロ級は鏡優翔(かがみ・ゆうか)。2022年の世界選手権3位、2023年世界選手権では日本女子選手としては浜口京子以来20年ぶりとなる最重量級で優勝した。

高谷大地は兄・惣亮に続いて初の五輪出場

続いて男子も見ていこう。フリースタイルとグレコローマンスタイルそれぞれの日本代表選手は以下の通りとなっている。

フリースタイル57キロ級は樋口黎。20歳で出場したリオデジャネイロ五輪で銀メダルに輝き、東京五輪は出場を逃したものの2022年世界選手権61キロ級で優勝すると、2023年世界選手権57キロ級でも2位となり、2大会ぶりの五輪に臨む。

フリー65キロ級は清岡幸大郎。2023年の全日本選手権で東京五輪金メダリストの乙黒拓斗を破って初優勝を果たした。2023年U23世界選手権では9位に入っている。

フリー74キロ級は高谷大地。ロンドン、リオデジャネイロ、東京と3大会連続で五輪出場した兄・惣亮に続いて初の五輪出場を決めた。2023年世界選手権で3位に入り、パリでメダルを狙う。

フリー86キロ級は石黒隼士。2023年の全日本選抜選手権と全日本選手権で4大会連続五輪出場を狙っていた高谷惣亮を破って五輪初出場を決めた。2023年アジア選手権3位、世界選手権では13位だった。

東京五輪のリベンジ誓う文田健一郎

グレコローマンスタイル60キロ級は文田健一郎。豪快な投げ技を武器に2017年世界選手権でグレコローマンとしては日本選手として34年ぶりに優勝し、2019年世界選手権も制して臨んだ東京五輪は銀メダルに終わって悔し涙を呑んだ。五輪後は2022年世界選手権3位、2023年世界選手権2位。パリ五輪で悲願の金メダルを狙う。

グレコローマン67キロ級は曽我部京太郎。2022、23年の全日本選手権で優勝し、2022年U23世界選手権3位に入った伸び盛りのホープだ。前に出続けるレスリングで初の大舞台に挑む。

グレコローマン77キロ級は日下尚。2023年6月の全日本選抜選手権で東京五輪銅メダルの屋比久翔平を破って優勝し、世界選手権で3位に入って初の五輪出場を決めた。2024年アジア選手権では優勝している。



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