ピアノ通じ国際交流 富山県魚津市の学びの森実行委29日からフェス

魚津国際ジュニアピアノフェスティバルに向け、準備を進める大野さん(右)ら実行委メンバー

 「魚津国際ジュニアピアノフェスティバル」が29日~7月7日、富山県魚津市の新川学びの森天神山交流館などで初めて開かれる。米国と台湾でピアノを学ぶ子どもたちを招待。県内の中学生らとレッスンに励み、コンサートも開く。来日する子どもたちが市内の名所を巡る機会を設け、交流を深めるとともに市のPRにもつなげる。

 新川学びの森天神山交流館で毎年開かれている「学びの森音楽祭」の実行委員会が企画した。昨夏、インターネットで音楽祭のことを知った米国在住の今村久美子さんとロト・中谷三代子さんから、現地の子どもたちを参加させたいと打診があった。2人は音楽学校でピアノを教えている。これを受け、新たな形を模索。音楽文化の発信だけでなく、交流や市のPRにつなげようと国や市などの助成を受けて準備を進めてきた。

 米国と台湾から5~16歳の計14人が来日する。日本からは実行委プロデューサーで魚津市音楽コーディネーターのピアニスト、大野由加さんが指導した富山、石川両県の中学生4人が加わる。

 同館で合同レッスンを受け、コンサートをする。「日米ジュニアコンサート」や今村さんが講師を務める講座「アメリカ音楽の作曲家と歴史」なども開かれる。

 来日する子どもたちは市内に宿泊。魚津埋没林博物館や洞杉群を巡るほか、魚津せり込み蝶六保存会の踊りを見学したり、よつば小学校で給食を味わったりする。大野さんは「音楽文化の発信とともに、海外の子どもたちに魚津の魅力を感じてもらいたい」と話す。

 レッスンや講座、コンサートは誰でも聴講できる(一部有料)。問い合わせ、予約の申し込みは新川学びの森交流館(月、木曜休館)、電話0765(31)7001。北日本新聞社後援。

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