クマに襲われ70代男性が重傷 会津美里の県道

男性がクマに襲われた現場 =28日午後0時5分ごろ、会津美里町上平字家ノ下

 28日午前6時45分ごろ、会津美里町上平字家ノ下の県道で70代男性がクマに襲われてけがをしたと、同町の病院から110番通報があった。会津若松署会津美里分庁舎によると、男性は顔を引っかかれ、鼻の骨を折るなど重傷を負った。

 同分庁舎によると、被害に遭ったのは午前6時20分ごろ。男性は県道を歩いていたところ、県道脇のやぶの中から突然飛び出してきたクマに襲われたという。男性は知人の車で町内の病院に運ばれ、その後会津若松市内の病院に救急搬送された。

 現場は町役場から西に約11キロの山間部。近くに住む鳥獣被害対策実施隊の80代男性によると、上平地区には2世帯が暮らしており、クマを見かけることも多いという。男性は「クマが多い地域。畑に電気柵を設置したり、威嚇用の花火や撃退スプレーを持ち歩いたりしている」と話した。

 県内では24日に喜多方市でクマによる人的被害があり、県は県中部と西部にツキノワグマ出没特別注意報を出している。

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