災害救助犬育成へ、鳥栖市のNPOが切手集め 高校生もボランティアで協力

集まった使用済み切手の周囲を切りそろえ、整理する鳥栖高生ら=鳥栖市のとす市民活動センター

 大雨災害などが頻発する中、鳥栖市の認定NPO法人「とす市民活動ネットワーク」(鈴木登美子代表理事)が、災害救助犬の育成支援を目的に使用済み切手の収集を始めた。約20年間続いたボランティアグループの活動を引き継ぎ、鳥栖高の生徒や商業施設のテナントなど幅広い協力を得て支援につなげる。

 鳥栖市では市ボランティア連絡協議会に所属する収集ボランティアグループが使用済み切手を集め、盲導犬育成を支援してきた。今年1月にグループが解散したため協議会として活動に取り組むことになり、とす市民活動ネットワークを中心に収集する。集めた切手は換金し、佐賀市と大町町に支部や拠点を置く認定NPO法人「日本レスキュー協会」の災害救助犬を育てる活動を支援する。

 切手集めには商業施設フレスポ鳥栖のテナント会が協力する。ボランティアを申し出た鳥栖高の生徒約10人が切手の周囲を1センチ幅に切りそろえ、同協議会が換金して今秋にも第1回目の贈呈を計画している。

 鈴木代表理事は「災害救助犬は昨年、唐津市の土砂災害でも出動した。個人や事業所に広く使用済み切手の協力をお願いし、活動を広げたい」と話す。切手の回収箱はフレスポ2階のとす市民活動センター前に設置している。問い合わせは同ネットワーク、電話0942(81)1815。(樋渡光憲)

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