明るくコンパクトで高コスパ! ニコンの広角レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.4」

By 小田切裕介

ニコンは、Zシリーズ用の交換レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.4」を2024年7月19日に発売する。価格はオープン。参考価格は約104,500円 (税込)。

「NIKKOR Z 35mm f/1.4」は、FXフォーマット (フルサイズ) 用のZマウント広角レンズ。開放F値は1.4と明るく、コンパクトなボディを実現している。同じ焦点距離の「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」より明るいレンズでありながら、サイズはほぼ同じ。価格は「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」よりリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れている。

「Z6III」に装着された「NIKKOR Z 35mm f/1.4」

■非球面レンズによる優れた光学性能

レンズ構成は9群11枚。レンズ後方に2枚の径の大きい非球面レンズを配置し、高い光学性能を実現。鮮明で、立体感のある描写が得られる。また、F1.4の開放F値から得られる大きなボケを楽しめるよう、絞り羽根は9枚構成の円形絞りとなっている。

鏡筒のサイズは全長約86.5mmで、S-Lineの35mmレンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」とほぼ同じ。フィルター径も同じ62mm。質量は若干重く、約415gとなっている。

■短い最短撮影距離

最短撮影距離は0.27mで、最大撮影倍率は0.18倍となる。被写体に近づいて撮影でき、テーブルフォトなどを手軽に楽しめる。

レンズ前寄りに幅広のフォーカスリング、後ろ寄りにコントロールリングを配置

AFにはSTM (ステッピングモーター) を採用し、高速・静粛なAF駆動を行う。フォーカスブリージングの抑制に配慮しており、動画撮影にも安心して使える。

■防塵・防滴に配慮した設計

レンズ鏡筒の可動部など各部にほこりや水滴の浸入を防ぐシーリングを施し、防塵・防滴に配慮した設計となっている。

付属の花形レンズフードは、十分な深さがあり、高い遮光性能が期待できる。

専用の花形レンズフード HB-115

NIKKOR Z 35mm f/1.4 主な仕様

対応マウント ニコンZマウント
焦点距離 35mm
レンズ構成 9群11枚 (非球面レンズ2枚)
画角 63° (撮像範囲FX)、44° (撮像範囲 DX)
開放絞り F1.4
最小絞り F16
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.27m
最大撮影倍率 0.18倍
フィルター径 62mm
最大径×長さ 約φ74.5×86.5mm
質量 約415g
付属品 レンズフード HB-115、レンズキャップ LC-62B、裏ぶた LF-N1

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