実売3万円台でティルトとシフトができる明るいレンズ「7Artisans Tilt-Shift 50mm F1.4」

By 小田切裕介

焦点工房は、七工匠のティルト&シフトレンズ「7Artisans Tilt-Shift 50mm F1.4」を2024年6月20日に発売した。対応するマウントは、ソニーE、富士フイルムX、マイクロフォーサーズの3種類。希望小売価格は47,000円、焦点工房オンラインストアでの販売価格は37,800円 (いずれも税込)。

「7Artisans Tilt-Shift 50mm F1.4」は、APS-Cサイズセンサー対応のティルト&シフトレンズ。電子接点を持たない完全MFレンズとなっている。

レンズの光軸を傾けるティルト機能では、奥行きのある被写体に対して広範囲にピントを合わせたり、逆にピント面を極端に薄くしてミニチュア効果のある写真を撮ることができる。

ティルト機能の動き

レンズの光軸をずらすシフト機能では、建物を見上げるように撮影しても、パースで上方がすぼまるのを防ぎ、水平・垂直な構図で撮影できる。これはパノラマ写真や建築写真の撮影に役立つもの。

側面のレバーをマウント側にスライドするとシフトロックが解除される

また、レンズのマウント寄りには回転 (レボルビング) 機能があり、ティルトとシフト、それぞれの向きを上下左右で自由に調節できる。

マウント側の鏡筒に刻まれた数字はレボリング時の角度目盛

レンズ構成は、シンプルな6群7枚。開放F値が1.4と明るく、絞り羽根は12枚と多いことから、ボケを生かした撮影を行うことも可能。

ソニーEマウントと富士フイルムXマウントの使用時の焦点距離は35mm判換算で75mm相当。なお、ソニーEマウントでは、周辺減光が許容できる場合、フルサイズでも使用できる。

ソニーEマウント用 カメラ装着例
富士フイルムXマウント用 カメラ着例

マイクロフォーサーズでは、35mm判換算で100mm相当の中望遠レンズとなる。

マイクロフォーサーズ用 カメラ装着例

作例

七工匠 7Artisans Tilt-Shift 50mm F1.4 主な仕様

マウント ソニーE、富士フイルムX、マイクロフォーサーズ
対応撮像画面サイズ APS-Cサイズ
フォーカス MF (マニュアルフォーカス)
焦点距離 50mm
レンズ構成 6群7枚
開放絞り F1.4
最小絞り F16
絞り羽根枚数 12枚
最短撮影距離 0.5m
レボルビング 360°
フィルター径 φ46mm
最大径×長さ φ76×68mm (マウント部を除く)
質量 約365g
付属品 フロントキャップ、リアキャップ

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