五輪=セーヌ川の水質汚染、基準値を大幅超 開幕まで1カ月切る

[パリ 28日 ロイター] - パリ五輪開幕を約1カ月後に控えるなか、トライアスロンなどの会場となっているセーヌ川の水質汚染レベルが、依然として遊泳可能な基準値を大幅に上回っていることが28日に明らかになった。

パリ市のウェブサイトで公開されたデータによると、23日時点で、川沿いの4つの検査ポイントの全てで、腸球菌と大腸菌の濃度が法定基準値を大幅に上回っている。

ただ、パリ市長側はウェブサイトで、ここ数週間は川の流量が例年の6倍程度まで増加しており、水質汚染レベルは大雨の時に急上昇するものと説明した。

ピエール・ラバダン副市長(スポーツ・五輪担当)は28日にロイターに対し、「5月には記録的な大雨が降り、6月にも大量の雨が降った。気象条件が大幅に改善されれば、夏にふさわしい水準に戻ることはわかっていたので、心配はしていなかった」と述べた。

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