新日本の棚橋弘至がAEWのオカダ・カズチカと『禁断の扉』で約5か月ぶりの再会へ「オマエとジ・エリートと闘ってやる」

今年1月末に新日本プロレスを退団し、2月に新日本ラストマッチを行なったオカダ・カズチカが、AEW所属として新日本の社長であり、ライバルだった棚橋弘至と現地時間6月30日にアメリカ・ニューヨーク州エルモントにあるUBSアリーナで開催されるAEWと新日本の合同興行『AEW x NJPW:Forbidden Door(禁断の扉)』で対戦することが電撃決定した。

現地時間6月26日に開催されたAEWの定期大会『AEW DYNAMITE』でジ・アクレイムド(マックス・キャスター&アンソニー・ボウエンズ)がAEW世界タッグ王座への挑戦をアピールするもチャンピオンのヤングバックス(マット・ジャクソン&ニコラス・ジャクソン)が拒絶反応を示し、オカダ・カズチカも入れたジ・エリートでの6人タッグマッチを提案したところ、ジ・アクレイムドのマネージャー的な存在でもあるビリー・ガンが場内のビジョンを指して、ジ・アクレイムドのパートナーを紹介。そのビジョンに現れたのはなんと棚橋だった。

ジ・エリートのメンバーが見ている中、棚橋は「やあ、旧友よ。オマエ(オカダ)のグレイテストライバル、棚橋だ。俺が禁断の扉を開けに行くぞ。そして、オマエとジ・エリートと闘ってやる。シザース・エースがやって来るぞ」とオカダとの対戦を宣言。棚橋&キャスター&ボウエンズとオカダ&マット&ニックによる6人タッグマッチが行なわれることになった。ジ・エリートはAEWのヒールユニットで、オカダはAEWと契約後、初期のCHAOS以来となるヒールレスラーとして新たな道を歩み出しており、今年2月に棚橋と対戦した時とは全く違うシチュエーションになるのは間違いない。

今大会には同じく新日本を退団したウィル・オスプレイがAEW世界ヘビー級王者のスワーブ・ストリックランドに挑戦するため出場が決まっており、柴田勝頼も出場をアピールするなど、新日本とAEWの両団体が友好関係にあることをPPVやSNSを通じて世界に向けてアピールする大会になりそうだ。

新日本からは内藤哲也が、ジョン・モクスリーが持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する他、鷹木信悟はブライアン・ダニエルソンと、ザック・セイバーJr.はオレンジ・キャンシディとの対戦が決定。また同じくAEWと提携したスターダムからも白川未奈がAEW世界女子王者のトニー・ストームに挑戦。中野たむ、渡辺桃も出場する。オスプレイは新日本を退団する際に「AEWとの契約の中には新日本での試合も含まれている」と話していたが、早速実現した形だ。

ただオカダが退団後わずか約5か月で棚橋と対戦することに関して、ファンの賛否が分かれているのも事実で、生まれ変わった“悪い”オカダを見せつけることで、そういった声を払拭してもらいたいところ。今後は東京ドーム大会に新日本出身のAEWの選手が逆輸入されることも考えられるだけに、今大会は注目度が高まったと言っていいだろう。

文⚫︎どら増田

© 日本スポーツ企画出版社