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パリ五輪の代表選考会を兼ねた日本選手権3日目が新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで行なわれ、男子100m予選が実施された。昨年の世界選手権ブダペスト大会に出場した東洋大の柳田大輝を筆頭に、日本歴代3位タイとなる9秒98の自己ベストを持つ桐生祥秀と小池祐貴、 前回の王者・坂井隆一郎らが残り2枠をかけて争っている。
日本のパリ五輪出場枠は最大3つ。すでに参加標準記録(10秒00)をクリアしたサニブラウン・ハキームが代表に内定しており、残る椅子は2枠となっている。今大会で参加標準記録をクリアして優勝すれば即内定となり、その条件を満たせなかった場合でも、日本選手権の結果や世界ランキングによって、代表入りの道が開ける。
注目の予選は、まず2組に登場した桐生が10秒21で駆け抜け1着、3組の坂井は10秒18の1着、4組の小池は10秒30で2着とし、順当に予選を突破した。そして、5組6レーンでスタートした柳田は10秒26をマークする1着で、こちらもセミファイナルに駒を進めた。
大きな波乱はなく、緊張感に包まれたなかで男子100mは午後6時20分に準決勝が始まる。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)