相次ぐ「ごみ収集車」火災 スプレー缶、カセットボンベ…ごみ出しのルール再確認を

26日、福島県郡山市でごみ収集車の中から火が出る火事がありました。火事の原因は「スプレー缶」で、捨て方には注意が必要です。

消防などによりますと、26日午前9時半ごろ、郡山市小原田の市道で、不燃ごみの収集車から火が出る火事がありました。

火はおよそ20分後に消し止められ、けが人はいませんでしたが、ごみの一部が焼けました。その後の調査で、出火の原因は、収集したごみの中にあった”スプレー缶”だったことが分かりました。

こちらは、中身がまだ残っている状態で、カセットボンベをごみ収集車に入れた実験映像です。

カセットボンベがつぶれると…

カセットボンベがつぶされると、あっという間に火が出てしまいました。

カセットボンベやスプレー缶を捨てるときに気を付けるべきことを、郡山消防本部に聞きました。

郡山消防本部予防課・安齋功造さん「ガスを完全に抜くこと、屋外の風通しがいい場所で穴あけを行い、完全に抜くことが大切」

郡山地方広域消防組合管内では、過去10年あまりで、スプレー缶などが原因でごみ収集車から出火した火災が8件発生。郡山市では、スプレー缶は不燃ごみではなく、資源物の日に出す決まりで、消防では、ルールを再確認するよう呼びかけています。

安齋さん「スプレー缶を処分する際は各自治体のルールにしたがって正しく処分することで火災の予防につなげることができるので、ぜひご協力よろしくお願いします」

県内では、猪苗代町でも27日にごみ収集車が燃える火事がありました。原因は調査中ですが、スプレー缶やカセットボンベ、さらにライターもあったということです。

私たちのごみの捨て方で、ごみの収集を行う人や、近くを歩く人たちの命に関わる事態にもなりかねません。自治体によって、スプレー缶の分別方法は異なるので、お住まいの地域の捨て方をもう一度確認する必要があります。



© 株式会社テレビユー福島