メッツ首脳陣が千賀滉大の復帰プランに言及! 球団運営部長からはライブBPの内容にポジティブな声も「非常に励みになる」

復帰までの道筋が少しずつ見えてきている。

春先より右肩を痛め調整を続けてきたニューヨーク・メッツの千賀滉大が、間もなく実戦のマウンドに登ると米国内各メディアが報じている。

メジャー公式サイト『MLB.com』は現地時間6月28日、メッツの故障者の情報を扱うトピックを配信。その中で日本人右腕について、「木曜日、フロリダ州ポートセントルーシーで右肩関節後部の筋肉痛から回復し、2度目のライブBP(実戦形式での打撃練習)を行なった。この右投手は問題なく2イニングを投げた」と球団施設での投球の様子を綴っている。また、同30日にブルペンでのピッチングを行う予定であり、翌週にマイナーで登板する可能性があると伝えた。 さらに、ニューヨークのスポーツサイト『SNY』では千賀の今後についての、球団首脳の見通しなどを紹介している。「カルロス・メンドーサ監督が先発投手のコウダイ・センガについて前向きな情報を提供した」として、指揮官が金曜日のヒューストン・アストロズ戦前に記者に対し、翌週での実戦登板のプランを語り、その上で現段階では「球数は40球程度」などと説明したという。

トピックでは、メッツのデビッド・スターンズ球団運営部長のコメントも掲載。メンドーサ監督同様、マイナーでの実戦マウンドは近いとしながらも、メジャーの公式戦登板については「明確なスケジュールはない」と述べたとしている。

また、スターンズ運営部長は「現在の目標は、来週のリハビリ登板で彼をマウンドに立たせること」と説いており、続けて「そして、そこから計画を進めていくことになるが、来週のマウンドでの進捗状況が分かれば、どのようなものになるかもう少し具体的に考えることができるだろう」と千賀の今後への見込みを示した。

木曜日の打撃練習のピッチングにも立ち会ったとするスターンズ運営部長からは他にも、「必要な登板回数はまだ正確にはわからないが、昨日のライブBPセッションで見たものは非常に励みになると思う」と評するなど、回復状況にポジティブなコメントを発している。

公式戦登板への具体的な日程はもう少し先となるものの、ようやく復帰までのビジョンが明確になってきていることは間違いない。予想外のアクシデントにも耐え回復に努めてきた千賀は、少しずつだが確実に、メジャー2年目の舞台に向かっている。

構成●THE DIGEST編集部

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