ゴーヤー青々、暑さに癒やし 内灘の仮設住宅

青々と葉を茂らせたゴーヤー=内灘町総合公園の仮設住宅

  ●七尾で真夏日

 29日の石川県内は高気圧に緩やかに覆われ、最高気温は七尾31.7度で真夏日、珠洲29.2度、金沢28.7度など残る10地点で夏日を記録し、厳しい暑さとなった。内灘町総合公園の仮設住宅では、暑さ対策にグリーンカーテンとして植えられたゴーヤーが青々と葉を茂らせ、入居者の心を癒やした。

  ●被災地、熱中症注意

 被災地では気温上昇による熱中症が懸念され、高齢者が多い仮設住宅では見回りなどの取り組みも始まった。

 北陸学院大の田中純一教授(災害社会学)は「奥能登の仮設住宅では65歳以上の入居者が多い。電気料金は自己負担なので、出費を抑えるためにエアコンの使用を控える人も多い」と指摘。「冷房を利かせた集会所を開放して集まってもらう方法もある。隣同士やボランティア、行政など地域全体で住人の異変に気付ける仕組み作りが必要だ」と話した。

 金沢地方気象台によると、30日の県内は前線の影響で昼前から雨が降る見込み。気象台は海上の強風や高波、高潮に注意を呼び掛けている。

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