暑さを避け水分補給を 熱中症に注意 大和市

例年を上回る暑さになると予想されている今年の夏。そこで注意をしなければいけないのが熱中症だ。

熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで体温調整機能がうまく機能せず、体内に熱がこもった状態を指している。屋外などでの行動に注意しがちだが、室内でも発症し、場合によっては死亡することもあるという。

各消防署の昨年5月から9月の熱中症による救急搬送状況は、厚木市消防本部(厚木市・清川村)が154件、大和市は141件、海老名市は116件、座間市は78件、綾瀬市は39件、愛川町は49件となっている。

月別で見ると、いずれの地域も搬送件数は少ないが5月ごろから件数が増え、7月に入ると急激に増加。8月いっぱいまで続き、9月の下旬になると減り始める。年齢区分では、成年と高齢者が多く占める。「気温の上昇に比例するように搬送件数も増えていく」(厚木市消防本部)、「暑さだけではなく、湿度の上昇も影響がある。屋外だけではなく、家の中など屋内でも注意をしてほしい」(海老名市消防本部)、「暑さのピークを迎える7月と8月は特に注意が必要」(愛川町消防本部)と訴える。

厚生労働省は熱中症予防のために、のどの渇きを感じなくてもこまめに水分や塩分、経口補水液などの補給をしたり、直射日光を避けたり、風通しの良い場所や涼しい場所で過ごすなどしてほしいと呼びかけている。

熱中症が疑われる人を見かけた場合の対処方法は、涼しい場所に移す、衣服をゆるめ首回りやわきの下、足の付け根などを冷やす、水分を補給するなどをあげている。

© 株式会社タウンニュース社