食事・エンターテインメント・旅…金沢港発着のクルーズ船の魅力に迫る

コロナ禍で一度下火にはなったものの、今は金沢港ではクルーズ船が寄港するようになりました。「洋上のイタリア」と称され金沢港を発着するイタリアのクルーズ船「コスタセレーナ」の魅力に迫ります。

乗船したのは、6月15日に金沢港を出航して、韓国の釜山・福岡・舞鶴を巡る日本海周遊コースです。

乗客「(Q.今回一番楽しみにしているのは?)釜山の観光(Q.一番何が楽しみ?)プール!」

出航当日、金沢港クルーズターミナルには「洋上のイタリア」を一目見ようと、乗船客だけでなく多くの家族連れなどが訪れていました。総トン数11万4500トンで全長は290m。最大乗客定員数は3780人です。旅への期待を胸に乗り込みます。

船内では、出航前に5年ぶりの金沢発着コースを記念したセレモニーが行われました。地元のバトンチームをはじめターミナルに集まった多くの人たちに見送られ、まずは釜山へ向け、出航です。

船内に入ると一気に陽気なイタリアの雰囲気に!天気がよければプールや船上散策を満喫できます。

「コスタセレーナ」の船内は、古代神話の神々の家がテーマです。

また乗船客が集えるメインホールは様々な用途に使われます。エレベーターに乗るだけでも楽しい気分になります。

宿泊はバルコニー付きの部屋ですが、とても綺麗です。「洋上のホテル」という感じがしますが、バルコニーを見てみますと(海の色が)本当に神秘的なカラーです。

こちらはグランドスイート。優雅なひとときを過ごせます。

夕食は広々としたメインダイニングでいただきます。コースメニューの中から何皿でも注文できるスタイルです。

中には日本人客を意識したメニューもありました。牛丼です。さながら、「コスタセレーナ風」の牛丼。

私たちがいつもイメージするのと違いますが、クルーズの中で食べるからかいつもとちょっと違う雰囲気の高級な料理という趣です。

朝食はビュッフェスタイル。追加料金なしで食べられます。食事代は基本的にクルーズ料金に含まれていますが、有料で本場のジェラートや、ピザを味わうことができます。

船内のメインホールは、夜になると表情が変わります。広いカジノコーナーもありました。

エンタテインメントショーは毎晩内容を変えて開かれています。

バイオリンの優雅な音色が耳に心地いいです。さらには講談師・神田伊織さんによる講談までプログラムに入っています。

金沢港出航から24時間。コスタセレーナは最初の寄港地、韓国第二の都市・釜山に入港です。クルーズ旅行ではそれぞれの寄港地でオプショナルツアーを楽しむことができます。

釜山の人気スポット、海上ロープウェイを体験できるコースでは、釜山の繁華街近くにある松島(ソンド)海水浴場に向かいます。その真向かいには東西1.62キロを結ぶ、ロープウェイがあります。

ビルと海に囲まれた釜山ならではのナイスビューです!

海の上の空中散歩を楽しんだ後は市場などを散策。4時間ほどのツアーでしたが、バスで移動するので、停泊時間内で効率的に観光スポットをめぐることができました。港に戻るとライトアップされたコスタセレーナがお出迎え。

翌朝は次の寄港地・博多港に入港です。ツアーを希望する人は各寄港地でいくつかのコースの中から1つを選ぶことができ、空きがあれば船内での申し込みも可能です。

船でゆっくり過ごすもよし、オプショナルツアーや、自由散策で寄港地を旅するもよし。思い思いに楽しめるのが魅力です。

今回のコスタセレーナはチャーター運航でしたが、運営する会社も今後金沢での展開を積極的に進めていきたいと話しています。

ベストワンドットコム・澤田秀太会長「今回1年目ということでスタートだが、来年も続けて、夏・秋に向けて金沢発着を行っていきたいと思っているし、再来年も含めて継続してやっていくことが意義があると思うので、ぜひ楽しみにしてもらえればと思う」

2025年以降も金沢発着のクルーズ船の旅は予定されているということです。

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