飯盛クラブが長崎県勢で初V 元高校球児で結成4年目 西日本軟式野球2部大会 

県勢初優勝を飾った飯盛クラブ

 軟式野球の第46回西日本2部大会は22~24日、長崎市の県営ビッグNスタジアムなどで行われ、長崎県代表の飯盛クラブが決勝でハグ(愛媛)を12-3で下し、県勢初優勝を飾った。開催地枠で出場した勝本北星も4強入りした。
 近畿以西23府県の代表26チームが出場。トーナメントで競った。
 飯盛クラブは1回戦でトップボーイズ(山口)に9-2、2回戦で板野町体協(徳島)に17-0でいずれもコールド勝ち。ALES(岡山)との準々決勝は6-7の九回に同点に追い付くと、延長十回に2点を勝ち越し、裏の攻撃を無失点で切り抜けた。
 県勢対決となった勝本北星との準決勝は、初回に3点を先行されたが、1-3の三回に西山、壷井の連打、六回に先頭佐藤の四球を足掛かりに1点ずつ返し、3-3で迎えた七回に佐藤の右中間三塁打などで2点を勝ち越した。
 ハグとの決勝は打線が奮起。初回に1点を先制した後、五回までに岩本の左越え本塁打、壺井の右越え本塁打など長短9安打で12得点。守っては先発諏訪原、継投した北島が3失点で踏ん張った。

◎諏訪原、北島が粘投
 県勢初優勝を果たした飯盛クラブ。全5試合中、決勝を含めた3試合でコールド勝ちするなど、攻守両面で安定感があった。朝倉監督は「素晴らしいのひと言に尽きる。練習の成果を発揮してくれた」と選手たちをたたえた。
 決勝が行われた24日はエース大瀬良が仕事で欠場。苦しいチーム状況の中、登板した諏訪原、北島が粘った。ダブルヘッダーだった23日の疲労も残る中、2人で四死球9、被安打7と苦戦。毎回のように得点圏に走者を背負ったが、冷静に切れのある変化球を低めに投げ込み、打たせて取るピッチングを徹底した。バックも無失策で守り抜いた。
 チーム結成4年目。「軟式野球で全国に」を合言葉に元高校球児が集まり、地道に練習を重ねて全国で結果を残せるチームに成長した。朝倉監督は「これからも楽しく野球をしていきたい」と声を弾ませていた。

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