「エムバペのすねは誰が蹴る?」「オナナ!」決戦前にベルギー協会が公開した選手出演の“挑発動画”が炎上→削除・謝罪の事態に。フランスメディアは怒り「笑えない」「不快すぎて見られない」

現地時間6月30日、EURO2024のラウンド16で、ベルギーとオランダが激突する。

この決勝トーナメント1回戦最大のビッグマッチを前に、“前哨戦”が始まっているようだ。

ベルギーサッカー協会は公式TikTokに、コメディアンのパブロ・アンドレス氏とMFアマドゥ・オナナが出演する動画を公開。その中で、歌に乗せて、アンドレス氏が「エムバペのすねは誰が蹴る?」と振ると、エバートンのMFが「オナナ!アマドゥ・オナナ!」と自分の名前をあげたのだ。

相手のエースであるキリアン・エムバペのすねを蹴る――。ジョークとはいえ、これはやりすぎだったようだ。

フランスのメディア『Vibes Foot』は「ベルギーサッカー協会が公開した非常に恥ずべきビデオ。不快すぎてフルで見られない」と投稿。『LE PETIT LILLOIS』は「ひどいことになる怪我の可能性は、フランスでは笑いたくても笑えない。敵対行為を開始するなら他の方法がある」と非難した。

【動画】削除されたベルギー代表MFの出演動画
また、エムバペが移籍したレアル・マドリーの贔屓紙として知られる『MARCA』も「おい、オナナがエムバペのすねを蹴るつもりだと言っているのは何だ?」と不快感を露わにしている。

ベルギーサッカー協会はその動画をすぐに削除。翌日にこう謝罪した。

「昨日、アマドゥ・オナナがエムバペのすねへのタックルについて語る動画がSNS上に公開されました。ベルギーサッカー協会は数年間パブロ・アンドレス氏と協力してきた。彼のビデオは常にユーモラスだった。私たちのネットワークで公開されたものもユーモラスだった。よく理解されなかったため、気分を害された方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。動画を削除することにしました」

“悪ノリ”が試合前に思わぬ事態を引き起こした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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