被爆死の元宝塚俳優・園井恵子の生涯知って 滝沢で関連資料展

自宅に設けた会場で原爆の熱線にさらされた瓦を手にする佐々木敏男さん

 岩手県滝沢市大沢米倉の佐々木敏男さん(74)宅で7月1日から、園井恵子(本名・袴田トミ)と原爆展が開かれる。広島で被爆し、32歳の若さで亡くなった元宝塚俳優の生涯を振り返り、戦争や原爆の悲惨さや平和の尊さを訴える。

 園井は1913(大正2)年に旧松尾村で生まれた。宝塚歌劇団の主力として活躍し、退団後は映画「無法松の一生」に出演し名声を高めた。戦時中に移動慰問劇団の一員として訪れた広島で原爆投下に遭い被爆。放射線障害で32歳の若さで死去した。

 9月30日まで。午前10時~午後3時。見学する際は佐々木さん(090.4885.5459)へ事前の連絡が必要。

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