「ラジオNIKKEI賞・G3」(30日、福島)
波乱必至のハンデ戦。ひときわ鋭い末脚が混戦ムードを断ち切った。勝ったのは田辺騎乗の6番人気オフトレイル。大外一気の差し切りで重賞タイトルをつかみ取った。
最軽量51キロの紅一点メイショウヨゾラがハイペースで引っ張る展開。「うまくレースの流れに乗れたら」という鞍上の思いとは裏腹に、ゲートで立ち遅れたオフトレイルは道中最後方を追走。勝負どころからは外々の立ち回りで、直線も大外とロスの多い形ではあったが、目の覚めるような豪脚を繰り出してライバルをごぼう抜きした。
地元での重賞Vにご満悦の田辺は「ゲートはうまく出られなかったけど、逆に速いペースに巻き込まれなくて良かった。今回でレースの幅が広がりましたね。勝利の味はおいしかった。ごちそうさまでした」と笑顔で振り返った。
勝ち時計の1分45秒3はコースレコードタイ。2着は4番人気のシリウスコルト、3着には5番人気ヤマニンアドホックが続き、1番人気のサトノシュトラーセは直線伸びず9着に終わった。