パリ五輪世代のポリバレント アビスパ福岡の重見柾斗がJ1初ゴール 投入4分後に結果「強いチームはベンチにいる選手が活躍する」

FC東京に勝利し、サポーターを背に撮影に応じた福岡・重見(撮影・安藤由華)

◆明治安田J1第21節・FC東京0―1福岡(30日、味の素スタジアム)

重見柾斗(22)が途中交代でピッチに入った4分後に決勝ゴールを挙げた。「めちゃくちゃ、うれしかったです。(大学時代以来)久々に点を決めたので、よく分からなかったんですけど、思うがままに(サポーターの所に)走ってました」。7月3日に代表発表を控えるパリ五輪世代の松木玖生、荒木遼太郎らと戦うピッチで、同年代の大卒ルーキーが福岡を勝利に導いた。

後半17分に小田逸稀と同時にピッチへ。「ニアに動くから見といてくださいと言っていた」という小田がボールを持つとスルスルとゴール前のニアサイドに走った。要求通りのボールが小田から入るとダイレクトで右足でボールに流し込んだ。

チームは6位に浮上。福岡大から加入し、ボランチとシャドーストライカーを兼ねるチームに欠かせない存在になった重見は「強いチームはベンチにいる選手が活躍する。チームを助けようと思ってピッチに立ちました」とJ1初ゴールの喜びをかみしめた。

© 株式会社西日本新聞社