小祝さくら、後輩の涙スイッチを入れた優しい一言 初V・桑木志帆に「おめでとう、良かった」 最終組でも応援

資生堂レディス最終日をプレーした小祝さくら【写真:Getty Images】

資生堂レディス最終日

女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディスは30日、神奈川・戸塚CC西C(6697ヤード、パー72)で最終日が開催された。1打差2位で出た小祝さくら(ニトリ)は1バーディー、2ボギーの73とスコアを伸ばせず、通算7アンダー。2週連続優勝はならず、4位だった。悔しい結果には終わったが、ツアー初優勝を飾った桑木志帆(大和ハウス工業)の好プレーを喜び、最終日最終組のラウンド中にも応援していたことを明かした。

勝負が決した後、同じ組で回っていた小祝は桑木に優しく声をかけていた。

「優勝、おめでとう。良かった」

笑顔だった桑木だが、小祝の言葉で心打たれて“涙スイッチ”がオンに。その後、堀ともハグして堪えきれなくなった。

「最後のパットがギリギリ入って、ドキドキしてたので泣く隙も余裕もなかった。でも、さくらさんとかが声かけてくれてジーンときて、琴音さんにもハグした時に『おめでとう』と声かけてくれて、すごいこみ上げてきました」

ツアー11勝、前週のアース・モンダミンカップでも優勝している小祝。この日はアイアンショットが冴えなかった。9番パー4では3パットでボギー。並んでいた桑木がバーディーを奪ったことで2打差をつけられた。

後半もスコアを伸ばせなかった中、小祝は桑木のプレーに感心していた。

「本当に素晴らしくて、後半最後の接戦の時に(16番)パー5でバーディー獲ったりで、自分も『頑張れ』と思って応援していました」

小祝はプライベートで4学年下の岩井明愛、千怜の双子姉妹や桑木らと仲が良く、プレーの面でも参考にしているが、自身も結果を残し続け、今大会は416万2500円を加算。今季賞金ランキング独走の1億2083万8922円を稼ぎ、メルセデス・ランキングでは1位・山下美夢有、2位・竹田麗央と僅差で3位につけている。

次週は地元北海道での今季1戦目となるミネベアミツミ レディス。前年覇者でもある小祝は「(全体的な)調子もいい感じではあるので、自信持ってプレーしたいなと思います」と静かに意気込んだ。

THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida

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