トイレを全て洋式化、まだ約6割が和式 昭和61年に完成の所沢市役所 初の大規模改修に55億5000万円 空調設備の改修やトイレのバリアフリー対応も

改修工事を行う所沢市庁舎=所沢市並木

 埼玉県所沢市は今年度末から、市庁舎(同市並木)の空調設備改修やトイレ洋式化などの工事を行う。工期は2027年3月までで、工事費は55億5280万円。

 現庁舎は1986年に竣工(しゅんこう)し、翌年に宮本町の旧庁舎から移転した。老朽化が進み、空調や給排水、衛生設備の故障が多発しているという。同市は2066年までを庁舎の目標使用年数に掲げており、移転後初めての大規模改修で庁舎の長寿命化を図る。

 工事では、76基中49基が和式の庁舎内トイレを全て洋式化する。空調設備はより細かい温度設定が可能で低コストとなる新しい機能に変更。また、竣工当時にはなかったバリアフリー法に適合した設備にするため、トイレ出入り口の横幅を広げ、車いすの回転スペースを確保する。

 工事は土、日曜日や夜間に行うなどし、できるだけ業務に支障がないように実施する予定。

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