西柴中学校=金沢区西柴=は6月25日、金沢区社会福祉協議会の協力を得て、福祉学習講話を実施した。総合学習の一環として、同校の2年生81人に、地域福祉活動を行っている講師たちがそれぞれの活動を紹介。生徒たちは活動ごとに5つの教室に分かれた講師たち7人への質問を通して、福祉に対する理解を深めた。
講師らは地域の子どもが集う場所「スペース谷津坂」や、土曜日に子どもたちに向けた講座を開く「にししば土曜塾」などを担当し、それぞれ様々な福祉活動を行っている。地域の人々の作品などを出店する「ふれあいマルシェ」を担当する阿久津佳子さんは「まずは自分が住む地域で楽しく福祉活動が行われていることを知ってもらえたら」と笑顔。話を聞いた2年2組の佐藤真奈さんは「地域のために活動している人の存在や思いを知ることができた」と話した。
福祉知る入り口に
西柴中での福祉学習講話は昨年度から始まり、今回で2回目となる。障害者福祉や高齢者福祉だけでない、さまざまな福祉のかたちを知ってほしいという前任の村元玲奈教諭の思いから始まった。教務主任の岡本脩作教諭は「地域の方々からしか学べないことがある。福祉の興味への入り口になったら」と熱く語った。