「馬毛島基地容認の立場で、市民に説明もない」…八板市長の前回選挙支援団体が抗議文 次期選挙は対立候補と政策協定 西之表

2024年度の活動方針などを確認する馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会=30日、西之表市民会館

 鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地整備の中止を訴える「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の総会が30日、西之表市民会館であった。次期市長選に立候補する意向を表明している八板俊輔市長に対し、「前回選挙で基地反対を掲げたが、行動が基地容認の立場で、市民に明確な説明もない」などとする抗議文を送ることを確認した。前回選挙では支援した。

 このほか、基地工事で市民生活に影響が出ているとし、国に暮らしの立て直しと工事中止を求めるよう市議会の次期定例会に請願を提出する。2025年3月の任期満了に伴う市長選では、基地反対を掲げて立候補の準備を進める医師三宅公人氏と政策協定を結び、支援するといった役員会方針が報告された。

 山内光典会長はあいさつで「地元の生活や歴史を無視して工事を進めていることに怒りを感じる。国の言いなりにならないよう、諦めず声を上げ続けることが大事だ」と述べた。

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