大雨で床上・床下浸水少なくとも4棟確認 ちょうど1年前も浸水被害の山口市

停滞した前線の影響で、県内では昨夜から明け方にかけて大雨となりました。

山口市内では少なくとも4軒の浸水被害が確認されています。

停滞した前線に向かって、温かく湿った空気が流れ込んだ影響で、大気の状態が非常に不安定となりました。

県内では局地的に雷を伴った非常に激しい雨となりました。

ちょうど1年前の大雨災害で被害のあった山口市小郡上郷では、川の水位が上昇し、道路が冠水していました。

住民「ちょうど丸1年です。今からどんどんどんどん、うちの家のブルーシートのあたりまで去年は来たんですよ。床上浸水になって。それと同じような感じですね」

気象台によると、美祢市東厚保では1時間に59ミリ、山口では41ミリを観測。

岩国市広瀬では、7月の観測史上最大となる1時間に48ミリを記録しました。

降り始めからの雨量は、岩国市羅漢山(らかんざん)で222.5ミリ、岩国市広瀬で202.5ミリとなっています。県防災危機管理課によると、最大で100世帯・158人が一時避難しました。

交通にも影響が出ました。

JR在来線は、県内すべての路線で始発から運転を見合わせています。また高速道路は現在、中国道・美祢から小月IC間、山陽道・下関JCTから埴生IC間で通行止めとなっています。

県立学校61校中35校が休校となったほか、県内7の市町で公立の小学校と中学校あわせて61校が休校となりました。

これから予想される雨量は、いずれも多い所で、1時間に40ミリ、またあす昼までの24時間に、120ミリとなっています。雨のピークは過ぎたとみられますが、再び夜遅くから明日明け方にかけて、雨足が強まる予想です。気象台は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。

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