津波で43人犠牲の南三陸町防災対策庁舎 再び町有化して保存へ 宮城県から引き渡し

東日本大震災で町職員など43人が亡くなった宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎が7月1日、県から町の所有に戻されました。

7月1日は南三陸町の佐藤仁町長などが防災対策庁舎を訪れ献花しました。震災で43人が犠牲となった防災対策庁舎は「保存」か「解体」か町民の意見が分かれ、県が議論の時間を置くため、2031年まで県の所有としてきました。

期限を前に今年、佐藤町長が前倒しして町有化、保存を決定し、7月1日、町に引き渡されました。

南三陸町 佐藤仁町長
「小学生中学生にも、この場所に来てもらい、防災について自然災害について学ぶ場所として活用していきたい」

町有化にあたり、町の維持管理費は当分かからないということです。

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