「外されたメンバーの思いも背負って」「男子の方が期待されているのも分かっている」バレー女子五輪代表の古賀紗理那主将が覚悟

古賀紗理那

日本バレーボール協会は1日、パリ五輪に出場する女子日本代表12人を発表し、主将でエースの古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身=が2大会連続で選出された。東京都内で取材に応じて古賀は「外されたメンバーもいる中で、選出されたメンバーはそういう人たちの思いも背負って戦いたい」と覚悟を口にした。

2021年東京五輪では大会中に右足首を負傷し、チームは1次リーグで敗退。翌年に主将に就くと「悔しさからはい上がる」と語っていた。今年6月まで行われたネーションズリーグで準優勝し、主要国際大会で10年ぶりに表彰台に上がってパリ五輪を迎える。

古賀は12年ロンドン五輪以来のメダル獲得を目標として公言。「昨年の五輪予選で切符を取れなくて、本当に悔しい思いをたくさんしてきているチーム。女子より男子の方が期待されているのも分かっている。他の人たちが期待していようが、期待してなかろうが関係なく、目標に向かって戦っていくまでの過程を大切にしたい」と力を込めた。

パリ五輪のバレーボール女子は28日に開始。1次リーグは12チームが3組に分かれて総当たりで争い、各組上位2チームと3位のうち上位2チームの計8チームが準々決勝に進む。世界ランキング7位の日本は1位のブラジル、4位ポーランド、20位ケニアとともにB組。銅メダルだった2012年ロンドン五輪以来、3大会ぶりのメダル獲得を狙う。

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