子宮頸がんワクチンの救済接種伸び悩み 岩手県内、完了3割未満

子宮頸がんの予防について紹介するブース=30日、盛岡市・アイーナ

 子宮頸(けい)がんを予防するワクチンを無料接種できる機会を逃した女性への救済制度「キャッチアップ接種」が岩手県内で伸び悩んでいる。国が積極勧奨を控えた時期に当たる1997~2007年度生まれが対象で、本県の接種完了率は27.9%。公費対象となる来春までに全3回の接種を終えるには、9月までに初回接種する必要がある。期限が迫る中、医師らは「自分の命や人生を守るために接種してほしい」と啓発に力を入れる。

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