スマート農業の「先生」は中学生-。滝沢市が運用する農作業受託管理システム「ユイスケ」の操作方法を、生徒が農家に教えるプロジェクトが始まった。本年度は一本木中(三浦信之校長、生徒62人)の2年生21人が活動。スマートフォンやパソコンの操作に不慣れな高齢者でも分かりやすい説明書を手作りし、直接使い方を解説する。
ユイスケは、田植えや稲刈りなどの作業を頼みたい農家がスマホなどを使って、滝沢市内の集落営農法人に依頼するシステム。21人は21日に実際にパソコンで体験し、「2カ所の水田の耕起を同じ日に依頼する」などの操作を教え合いながら学んだ。
学校付近の水田では田植え機を運転し、農薬散布用のドローンによる作業などを見学。市職員やシステム開発会社の社員らから農家の高齢化やそれに伴う地域課題、IT化の必要性について説明も受けた。