大会初ゴールは家族の前で! FWニコ・ウィリアムズ「両親も僕のことを自慢してくれるに違いないね」

スペイン代表のFWニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)が、30日のジョージア戦を振り返った。同日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

EURO2024での初ゴールは、敬愛する家族の前で決めたものとなった。30日に行われたラウンド16のジョージア戦に先発出場したニコ・ウィリアムズ。チームは先制点を許したものの、39分にMFロドリの同点ゴールをアシストすると、2-1と逆転して迎えた75分には、広大なスペースが生まれた左サイドでドリブル突破を開始。縦突破でエリア内に侵入し、最後は相手GKとの1対1を制した。1ゴール1アシスト。4-1で勝利したスペイン代表のラウンド8進出に大きく貢献している。

試合後、スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督も3点目を称賛。パス1本で状況を打開したMFファビアン・ルイスと、ゴールを決めたニコについて、「素晴らしかった。この2人は、それぞれのポジションにおける世界最高峰の選手だと思う。ワールドクラスだ。彼らを頼りにできるのは幸運なこと。多くの才能に溢れており、それが私のチームに加わることが、このEUROで遠くまで行くために必要なものとなる」と賛辞を送った。

そんなニコにとっても、格別なゴールに。実兄イニャキ・ウィリアムズが自身の公式Instagramにて、ウィリアムズ一家で現地観戦したことを明かしていたのだ。ゴールを振り返ったニコは「ファビアン・ルイスのような選手が、僕のゴールをアシストしてくれるなんて、最高に恵まれているよ。素晴らしい気分。両親も、僕のことを自慢してくれるに違いないね」と胸中を語っている。

イニャキを身籠った母マリアさんが、サハラ砂漠を横断しスペインに亡命したのは、知る人ぞ知る逸話だ。そのようなルーツを持っているからこそ、常々、両親に対する尊敬を強調するニコだが、EUROという大舞台で、またひとつ“恩返し”となるゴールを決めている。

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