住宅リフォーム業を展開するエグゼスタイルが外壁塗装サービス「外壁革命コートナー」を全国でスタートする。ナノサイズの光触媒によるコーティングで100年保証を実現する。
住宅リフォーム事業を展開するエグゼスタイル（愛知県名古屋市、井上辰男代表取締役）が7月1日より「外壁革命コートナー」事業を開始。
「外壁革命コートナー」は、光触媒を使用したコーティング剤を使用し、100年保証の外壁塗装工事を提供するサービスだ。一般的に、光触媒を用いたコーティング剤は、バインダー（接着剤）を使用して壁に付着させる。こうした光触媒コーティングは、バインダーに光触媒が埋もれて紫外線が当たらず十分に効果が発揮できなかったり、剥離が起きやすかったりする点が課題であった。一方で、外壁革命コートナーで使用する光触媒はナノサイズの粒子としたことが最大の特徴。「ファンデルワールス力（分子間に働く引力）によって外壁建材と光触媒が分子間結合をし、バインダーがなくても壁に光触媒を塗布できる。光触媒の粒子が外壁材の奥に入り込むため、同じナノサイズのもので外壁を傷つけられない限りは分子間結合が継続し、効果が続く」（井上代表）という。また、セルフクリーニング機能で雨が汚れを落とすため、一度塗装すれば塗り替えが必要なく、これまでの塗装に比べ生涯コストは約10分の１に抑えられる。
100年保証の外壁塗装でコストを抑える
リリース前から問い合わせも
「外壁革命コートナー」で使用するコーティング剤は、内装材への抗菌用途で使用されてきたが、同社は汚れを落とすという点に焦点を当て、外装材のコーティングにも活用できるのではないかと考えた。都内の福祉施設などでテスト採用したところ、十分な効果を確認できたため、本格販売に踏み切った。「福祉施設に施工したケースでは、現在施工から２年が経っているが、これまでの塗装後２年の経過と比べても外壁の状態が全く違うと評判を得ている」（井上代表）。
先行予約時点では、53件の問い合わせ、18件の申し込みが入っている。不動産業などBtoBの会社が、自社の販売物件のコストを抑える目的で、依頼してくることなどが多いという。また、テスト施工を行った依頼主からの口コミや紹介による、問い合わせも本格販売への後押しとなったとする。
サービスには、液剤による外壁洗浄、下地補修、コートナー塗布、100年間の施工保証などが含まれ、価格は、130㎡あたり税別65万円（足場代など諸費用別途）と、通常の外壁塗装よりも安価に施工できる。施工保証は、外壁の劣化を原因とせずにコーティングが剥離していると判断した場合の無償施工と、30年に1度の外壁クリーニングを無償で行う。同社で施工を請け負うほか、全国展開にあたって施工代理店の募集しており、同社の拠点から遠いエリアでの受注があった際の送客や現地説明会の開催などを行う。
