原発内の各種工事を請け負い成長も 2011年の東日本大震災以降は実質休業続く 新潟県刈羽村の『サンワ』破産

新潟県刈羽村で、鈑金やとびなどの各種工事を手掛けていた『サンワ』が、6月19日に、新潟地方裁判所長岡支部から破産開始の決定を受けたことがわかりました。
負債総額は約1億円とみられています。

民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、刈羽村十日市の『サンワ』は、1992年に人材派遣・とび工事・管工事・電気工事・電気通信工事などを手掛けるべく設立され、柏崎刈羽原子力発電所内での各種工事を請け負いながら成長。
ピーク時の2010年5月期には、3億1792万円を計上するとともに、従業数も46名を数えていました。

しかし、2011年に東日本大震災が発生。
全国の原子力発電所が稼働を停止した影響で、『サンワ』も2013年頃からは一転して実質休業状態が続いていました。

2017年からは人材派遣をメインに事業を再開するも、近年の建設業界全体にみられる人手不足の影響は免れず、 2022年5月期の売上高は2000万円にとどまるなど業績不振が続くなかで、かねてからの負債も重く、事業の継続を断念した模様です。

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