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西武の羽田慎之介投手(20)が2日のソフトバンク戦(東京ドーム)でプロ初の先発マウンドに立つ。1日、埼玉県所沢市内の球団施設でランニングや軽い投球練習を行った後に報道陣の取材を受け、「いま持っているものを全力で投げたい」と言葉に力を込めた。
東京・八王子高からドラフト4位で2022年に入団。191センチ、84キロの左腕で5月に3年目で初めて1軍の出場選手登録された。
ここまで中継ぎで3試合に登板。6月26日の日本ハム戦(大宮公園)では2―2の延長11回に5番手で登板し、初めて三振を奪うなど打者3人で抑えて初ホールドを記録した。
最速156キロという大型左腕は、ソフトバンクの強力打線について「甲斐拓也さんには打たれたくない。リードで乗らせたくないから」と相手捕手を抑えることにポイントを置く。その上で「データに偏りすぎるのも良くない。ペース配分も考えない。何があっても全力で投げるしかない」と真っ向勝負で挑む覚悟だ。
髪を金色に染めている。「髪の色を変えるというハードルが自分は高くないので、何も考えずに変えました。びっくりした人もいましたね」と何事もなかったような口ぶりで話した。「緊張感に弱いですね。大舞台に弱いので何度も失敗してます。でも、それ(弱さ)を理解することで強くなれる」と自身に言い聞かせて2日のマウンドに向かう。
渡辺久信監督代行が「まだまだ素人。投げるだけの投手」と評する成長過程の20歳。粗削りな分、首位独走のソフトバンク打線にどう挑むか楽しみだ。(安田栄治)