子宮頸がん、若者はワクチンで防げる 岩手医大・馬場教授に聞く

「若い人の子宮頸がんはワクチンでほぼ防ぐことができる」と語る馬場長教授

 子宮頸(けい)がんの予防ワクチンを接種する意義や副反応のリスクについて、岩手医大産婦人科学講座の馬場長(つかさ)教授(50)に聞いた。

(聞き手は報道部・清水美穂)

 -子宮頸がんはどんな病気か。

 「子宮の入り口にできるがんで30~50代に多い。日本で年間1万2千人程度が子宮頸がんになり、うち3分の1くらいの方が亡くなる。35人のクラス全員が女子の場合、2クラスに1人程度ががんになり、10クラスに1人が亡くなる計算だ」

 -ワクチンを接種する意義は。

 「20~40代で子宮頸がんになる人はワクチンでほぼ予防できる。若いうちに打つことが大事。キャッチアップ接種について『期限を決めずにやればいい』という意見もあるが、最初に打たない方が後になって打つのかという問題もある」

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