世界で唯一のルール 来島海峡海域で船同士の事故相次ぎ新たな航行ルートの運用開始

今治沖の来島海峡西側の海域で船の事故が相次いだことを受け、1日から新たな航行ルートの運用が始まりました。

船は右側通行が原則ですが、来島海峡は、6時間ごとに右側通行と左側通行が入れ替わる世界で唯一のルールが採用されていて、西側の入り口付近では2021年に貨物船とタンカーが衝突し3人が死亡したほか、去年2月には貨物船同士が衝突するなど重大な事故が相次いでいます。

その背景として、時間帯によって入り口付近で船のルートが重なることが指摘されたことから、事故を防ぐ対策として、余裕を持って船の進路が変更できるようルートが変更され、1日午前10時からその運用がはじまりました。

来島海峡海上交通センター 和田圭太課長
「船の方も新しいルールに慣れてないので、新しいルールを丁寧に説明して理解してもらうのが大変」

来島海峡海上交通センターは、1日から7日まで重点指導期間として、通行する船に対し無線を使ってルール変更などの呼びかけを強化しています。

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