6月の企業倒産は11件 群馬県内 負債総額29億6800万円

 帝国データバンク群馬支店の集計によると、6月の群馬県内の企業倒産は前年同月比3件増の11件、負債総額は同3億2600万円増の29億6800万円だった。半年間の累計は同5件増の計65件に達し、高いペースが続いている。

 11件の内訳は製造業5件が最多だった。残る6件は建設業、小売業が各2件、サービス業、運輸通信業が各1件だった。倒産の主因は8件が販売不振で大多数を占めた。

 負債額が最も大きかったのは、建築工事の金谷計画(太田市)の11億800万円。次いで自動車内外装品製造のサンクラフト(伊勢崎市)が8億7600万円と続き、この2社が総額を押し上げた。経営コンサルの事業承継JP1(前橋市)の3億6000万円、金属プレス製品製造の新貝製作所(桐生市)の1億8000万円などと続いた。

 同支店は、倒産が続く背景に歴史的な円安、円安に伴う物価高やエネルギーコストの上昇、人手不足や賃上げなどがあるとして「倒産件数が高いペースで続く可能性が高く、状況を注視する必要がある」としている。

 負債額1000万円以上で、破産手続きの開始決定など法的整理を認知したものを集計した。

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