地域おこし協力隊が情報交換会 成功例を共有 群馬県内の各地から県庁に集う

高山村での活動を紹介する西角さん(左)

 起業や活動へのヒントを得てもらおうと、群馬県内で活動する地域おこし協力隊の情報交換会が26日、県庁で開かれた。隊員や元隊員、市町村職員ら43人がそれぞれの活動内容や支援制度などについて理解を深めた。

 高山村で活動する西角麻美子さん(東京都出身)はブドウ栽培やワイン醸造といった自身の取り組みを紹介。活動以外に村の行事などに積極的に参加したことで地域になじみ、協力してくれる人が増えたと説明した上で「顔と名前、活動、日々のコミュニケーションを絶えず発信することが大切」と呼びかけた。

 県の担当者から隊員の研修制度や起業支援に関する説明もあった。後半には、支援団体のNPO法人ぐんま地域おこし協力隊ネットワーク(岩崎大輔理事長)による参加者同士が交流を図るグループワークも実施された。

 隊員は4月時点で県内25市町村に127人いる。総務省によると昨年度に県内で活動した隊員は163人で、過去2番目に多かった。一方、任期後に本県に定住する割合は62.7%(累計値)で、全国平均の64.9%を下回っている。県によると定住者のうち約3割が創業しており、起業支援により定住率を増加させ地域活性化をめざしている。

 情報交換会は隊員同士の連携を目的に県が毎年開いている。

© 株式会社上毛新聞社