「県政をさらに前に…」新田知事と自民富山県連が政策協定 ウェルビーイングについては記載されず 富山

今秋の富山県知事選挙へ向けて、現職の新田知事を推薦する自民党県連と新田知事が政策協定を結びました。新田知事と県連が政策協定を結んだのは今回がはじめてです。

6月29日、富山市内のホテルで開かれた政策協定書の調印式には新田知事と知事選で新田知事を推薦する自民党県連側から県選出の国会議員と県議が出席。

県連会長の橘慶一郎衆議院議員と新田知事が政策協定書にサインしました。

橘慶一郎衆議院議員:「さらに富山県が令和の時代に前に進んでいけるように、ぜひ秋の知事選挙につきましては、私どもしっかり応援をさせていただく」

新田知事:「協定書に基づく各項目について県政をさらに前に進めていくこと努めてまいります」

協定書には能登半島地震の一刻も早い復旧復興に向けてスピード感をもって取り組むことや、人口減少に対応した新たな社会経済システムを構築することなど14項目が盛り込まれています。

一方で知事が県の成長戦略の柱に掲げてきた「ウェルビーイング」の文字は一切含まれませんでした。

記者:「ウェルビーイングの文言は入っていなかったと思いますが、それについてはどのように思いますか?」

新田知事:「それはそれで定着しつつあることなので、これは自民党の様々な政策にも入ってきていますし、協定書の中に文言があるなしにかかわらず、これは粛々と今まで通り、あるいは今までよりより強力に進めていくことになると思います」

また初当選を果たした前回4年前の知事選で旧統一教会側から組織的な選挙応援を受けていた新田知事。

県連が推薦の前提としていた「旧統一教会側と一切関係を持たない」とする自民党の基本方針が反映された党のガバナンスコードに則ることを求める「誓約書」については、6月1日に新田知事が署名し県連が受理したということです。

記者:「旧統一教会、前回の選挙では選挙応援を受けられていたと思うのですが、今回の選挙での関わり方、どういうスタンスで臨まれたいか教えてください」

新田知事:「旧統一教会のことも含めて、自民党のガバナンスコードにしっかりと踏まえながら今後の政治活動を行っていきたいと考えています」

秋の県知事選を巡っては共産党富山県委員会が候補擁立を模索しています。

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