“丸焼きサバ”の香ばしい香り 大野市で江戸時代から続く「半夏生」の風習

7月1日は、夏至から数えて11日目の半夏生です。この時期に丸焼きのサバを食べる風習がある大野市では、鮮魚店からが漂っていました。

炭火でこんがりと焼き上げられたサバ、地元では「はげっしょさば」と呼ばれ、江戸時代、大野藩主が農作業で疲れた庶民を労い、食べさせたのが始まりとされています。

鮮魚を扱う飲食店「うおまさカフェ」では、半夏生の2日前からサバを販売しています。脂がたっぷりと乗った大きなサバを焼き上げると、通りに香ばしい香りが漂い、客が訪れていました。

訪れた客は「1年に1回くらい香ばしいサバを食べたい」「去年友達に送ったらとても喜ばれたので、また今年も楽しみに待ってるので早速送ってあげたい」「金沢から来た。毎年おいしくて夏を乗り切るのにいいかなって…」などと話し次々に買い求めていました。

店では「サバのいわれとか、なぜサバを食べるというのを話し合いながら1本のサバをみんなでつついてくれるのが理想なので、スタミナついたぞって、また頑張ってほしい」と話していました。

この店では、2日までに1000本を販売する予定です。

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