近畿の路線価 2府4県平均は10年で最高の上昇率 阪急うめだ本店前が最高価、ミナミも4年ぶり上昇

土地の相続税などの基準となる「路線価」が1日発表され、近畿2府4県の平均は、この10年で最も高い上昇率でした。

山口杏奈 記者

「近畿の最高路線価となったのは大阪市北区の阪急うめだ本店前です。これで41年連続となります」

1日発表された路線価は、近畿では大阪・梅田の阪急百貨店前が最も高く、昨年に比べて5.4%アップの1平方メートルあたり約2024万円でした。近畿のトップ10は昨年と全く同じ顔ぶれで、2府4県全体では平均で1.8%上昇。この10年で最も高い上昇率でした。

その上昇率では、大阪・ミナミの戎橋前が13.6%アップで、4年ぶりに上昇に転じました。コロナ禍の影響が出る直前の2020年に次いで、この10年で2番目に高くなり、インバウンドの回復を反映しました。

不動産鑑定士 山内正己さん

「2023年5月からの社会や経済の回復から国内観光客や海外の観光客も増えている。商業の環境や投資環境などが伸びている状況です。今後、金利が上がることによって、その投資が若干ブレーキがかかるかもしれません」

万博やIRの開業を控える大阪では、うめきた2期(グラングリーン大阪)や、森之宮などでも再開発が進んでいます。

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