2024年「路線価」福岡が3年ぶりに全国一位の伸び

相続税などの算出に使われる路線価が、今年も発表されました。福岡県は3年ぶりに全国一位となる5.8%の伸びで、県内18税務署管内の最高路線価は、リーマンショック以降最多の、13地点で上昇しています。

福岡国税局などによりますと、福岡市東区の千早駅前にある『千早並木通り』は、県内18ある税務署の中でも最高路線価で最も上昇率が高かった地点で、14.3%の伸びを見せています。

千早並木通りは、商業店舗の進出やマンション開発の勢いが続いていることや、多々良川をはさんだ九大箱崎キャンパス跡地の再開発も優先交渉権者が決まり、動き出したことが、上昇の理由とみられています。

今年の県内の最高路線価は、北九州市の八幡や久留米など県内5つの税務署管内で10%を超える伸びを見せています。

去年7月、ゆめタウンが開業した飯塚、八女なども横ばいから上昇に転じ、リーマンショック以降、最多の13の管内で上昇しました。

福岡県内で最も高い最高路線価は、44年連続となる福岡市中央区天神2丁目「渡辺通り」で、4.4%上昇の1平方メートル944万円でした。

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