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鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターからH3ロケット3号機が打ち上げられた1日、同町の恵美之江展望公園では、事前抽選で選ばれた約300人が同機の旅立ちを見守った。打ち上げから約10分後、場内アナウンスで順調な飛行が報告されると見学客から拍手が沸き、「頑張れ」といった声も飛んだ。
栃木県鹿沼市から訪れた会社員佐藤十萌(ともえ)さん(23)は、宇宙留学生として同町で暮らした経験があり、8年ぶりの打ち上げ見学。「H3を初めて見て新鮮だった。一瞬で空を昇る推進力と迫力に感動した」と笑顔をのぞかせた。
3号機にして初めて「試験機」の名称が外れ、新型基幹ロケットが本格運用の一歩を踏み出した。町企画課の小脇健作観光経済係長(47)は「運用が安定すれば海外衛星の受注が期待でき、南種子が世界に注目されるきっかけになる。町としてもインバウンド(訪日客)対応を進めたい」と話した。
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