【タイ】東急、サハとサービスアパート事業に参画[建設]

東急とサハグループが開発するサービスアパートメント「デュシット・スイーツ・キングスクエア・バンコク」の外観イメージ=6月28日(東急提供)

東急は6月28日、タイの首都バンコクの再開発エリア「キングスクエア」でサービスアパートメント事業に参画すると発表した。2027年の開業を目指す。また、24年8月にはタイの消費財大手サハグループと、同エリアを中心に不動産を管理する合弁会社「サハ東急プロパティマネジメント」を設立する。

東急は6月4日、タイ現地法人である東急ディベロップメント(タイランド)を設立した。同社は、サハグループ傘下の不動産会社キングスクエアスイートの株式35%を取得する予定で、キングスクエアスイートを通じてサービスアパートメント事業「デュシット・スイーツ・キングスクエア・バンコク」に参画する。高級コンドミニアム(分譲マンション)「キングスクエアレジデンス」に続き、東急がキングスクエアで取り組む2件目の住宅プロジェクトとなる。

デュシット・スイーツ・キングスクエア・バンコクは地上28階建てで、総客室数は154室。敷地面積は約4,012平方メートル。キングスクエア初のサービスアパートメント事業で、同エリアのインターナショナルスクールに子どもを通わせる家族や教員を主なターゲットとする。着工は24年10月を予定。運営はタイのホテル大手デュシタニの海外事業部門デュシット・インターナショナルに委託する。

新たに設立するサハ東急プロパティマネジメントの出資比率は、東急ディベロップメント(タイランド)が49%で、サハグループが51%。キングスクエア内の住宅や商業施設などの不動産管理、外構管理のほか、近郊でサハグループが単独で開発を行うオフィスビル「キングブリッジタワー」などの管理も担う。

キングスクエアはバンコク中心部から10キロメートル南のラマ3エリアに位置する。25年には商業施設「キングスクエア」が開業する見通し。高速道路に近く、今後発展が期待されるエリアだという。

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