【インド】サントリーインディア、7月から事業開始へ[食品]

サントリーグループがインドで製造販売する地場産ウイスキー「オークスミス」(NNA撮影)

サントリーホールディングス(HD)は27日、同グループ100%出資の現地法人サントリーインディアを設立したと発表した。7月1日から事業を始める。同グループがインドで行う酒類事業の支援に加え、飲料事業と健康食品事業の立ち上げおよび支援を担う。

新法人はサントリーグループ2社が出資し、5月13日に設立。うち1社はサントリーHDで、2,830万ルピー(約5,400万円)を出資した。本社は北部グルガオンのオフィス地区「DLFサイバーシティー」、社長は松村正志氏が務める。従業員は松村社長を含めて3人。経済発展が著しいインドで、酒類など3事業の基盤を確立し、企業成長を加速させる。

グループ傘下のインド法人はすでに、サントリーグローバルスピリッツ(旧ビームサントリー)インディアが存在。ウイスキー「響」やジン「ROKU(ロク)」の輸入販売のほか、インド産ウイスキー「OAKSMITH(オークスミス)」の製造販売を手がけている。

サントリーHDの新浪剛史社長は発表資料を通じ、「インドは世界有数の人口大国にして経済は著しく成長を続けている。アフリカや中東、アジアとの人的・文化的なつながりに加えて地政学的にも要衝であるなど、大変魅力的な市場」と言及。「飲料・健康食品でも事業基盤を築くことによって、食品酒類総合企業としてプレゼンスを高めていく」とコメントした。

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