もっと輝け“とちぎの星” 7日、高根沢で高校生バンド県大会 7校10組出場、プロが審査

本番に向けて会場準備を進める関係者

 【高根沢】県内の高校生バンドにとって貴重な発表の場となる「第1回県軽音楽部バンドコンテスト2024」が7日、宝積寺駅前のちょっ蔵ホールで開催される。サブタイトルは「とちぎの星を発掘!」。町産米として2019年の大嘗祭(だいじょうさい)に献上された銘柄を連想させるネーミングで、プロの審査員が原石を見いだしていく。

 コンテストはNPO法人まちづくりちょっ蔵高根沢が主催し、県教委などが後援する。高校軽音楽部のバックアップや普及などを目的とした。

 高校の軽音楽部は運動部や他の文化部と比べて認知度が低く、演奏の場も少ない。ちょっ蔵ホールを利用するため、遠くから通う県内高校生バンドも多い。

 NPO法人全国学校軽音楽部協会の調べによると、県内で軽音楽部のある高校は22校(22年9月末現在)で、全体の3割ほどという。

 コンテストを立案した町内のご当地バンド「のぶおばんど」のボーカル中島伸雄(なかしまのぶお)さん(36)は「バンド演奏は校外で行うものという風潮も依然根強い。県大会も存在しないというのは、高校生にとって悲しい状況」と思いを語る。

 コンテストには21組が応募。7日は音源審査を通過した足利南や宇都宮女子など7校10組が出場する。各組はオリジナルやコピー、カバーといった計2曲を10分以内に演奏し、練習の成果を競い合う。

 審査はビクターエンタテインメント(東京都渋谷区)、楽器修理・販売店のデラックスケーブル(宝積寺)などの専門家が担当。最高賞のグランプリ受賞バンドはエフエム栃木に出演できるほか、ちょっ蔵ホールの10時間無料券などが贈られる。最後にのぶおばんどもゲスト出演する。午後0時半から開会式。入場無料。

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